ノンフィクションの新着ブログ記事
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中3にもなれば、チラホラ彼女が出来たりするヤツもいた。 好きだけど告白できない、なんて男もやっぱりいるわけで、それとなく相手の女の子の腹を探りキューピッドになったりもした。 『たぶん、〇〇ちゃん、お前のことすきだぜ。イケるよ。告白しちゃえよ!』 『うーん、どうかなー。そうかなー?』 そんなアイツが... 続きをみる
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あの頃の日常は短いようで長い凝縮された日々だったように思える。 去年の夏に何があったかなんて覚えていないが、中三の夏は色んなことがあった。 仲間の一人であるユウスケが二、三日顔を見せないので気になっていたところ、どうやら空腹で動く気力がないとのこと。 100キロを超える巨体であったが、気優しいとこ... 続きをみる
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朱に交われば赤くなる、というようにウチの学校には朱が豊富にあった。 ・カズヤ おだてに弱いナルシスト。小5の時、シングルマザーの母が突如妊娠。父親不明の弟と母親で暮らしていた。 母親もぶっ飛んでいるのか、パンチ頭のおっさんがブリーフ一丁で母の部屋から出てくると荒技を目の当たりして グレるなという方... 続きをみる
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ちょっとずつ、この町に染まってきたオレに転換期が訪れた。 それは美術の時間だった。 普段はジャージで過ごす我が校は、名札を付けないといけない。 名札といっても縫い付けるタイプのやつで、母親のいない我が家では不格好な名札で過ごさなければならなかった。 それが嫌で名札を付けていなかったのだが、幸いとい... 続きをみる
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ワケの分からないまま人生初の彼女が出来た。一緒に帰るでもなく、休日にでかけるでもなく、むろんキスなどもしない、 極めてプラトニックで無機質なカップルが誕生した。 彼女の名はコトミ。休み時間の度に俺のクラスに来て話しかけてくる。 それは構わないのだが、茶化されるとどうにもバツが悪い。しかもその筆頭が... 続きをみる
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